先日私は、ある女性に対して頑な(かたくな)になっている自分がいることに気づきました。
その女性は、私のことを助けようとしてくれているのにもかかわらず、私は彼女の言うことに対して
「でも」や「だって」などの言い訳や、「それは無理」とか「もう試してみたけどできなかった」など
とにかく反発してしまう自分がいました。
ちなみにその女性とは、その時が初対面でした。
そして気づきました。
普段コーチングなどで『素直な自分になることの大切さ』を伝え、そのための提案をしている自分でも、自分の殻を固くして完全守りの姿勢で相手を敵視してしまう自分がいるのだということに。
その女性(Kさん)は、そんな私に対してある意味強い態度で
「いくらいろいろ言っても、今の状況は変わらない。変えたいと思うのなら、違うやり方をする必要があるのでは?」
そして、「このままだともったいないと思うけれど、りえさんがこのままでいいのならそれはりえさんの選択」とも。
つまり、心を閉ざしている私に対し、選択を委ねてくれました。
最初の対話でなぜか『素直になれない自分』が発動してしまった私は、その時話が硬直状態になってしまっているのだということを感じていました。
それは、自分がクライアント様と逆の立場で接しているときの経験からわかることでした。私は、いったん日を改めてまたお話ししたい、ということを伝えてその場は終えました。
そして、自分に尋ねます。これも、クライアント様にもいつもそのようにアドバイスさせて頂いていることなのですが、
「本当はどうしたいの?」
このシンプルな質問を自分自身に投げかけます。
すると、私は、Kさんはとても強く厳しい態度で私に向き合っていたのにも関わらず嫌いではないし、もっと話してみたい、と感じていたことに気づいたんです。
いつもの私は、相手がどんなに言葉では良いことを言っていても感覚的に、「なんか嫌な感じ」と感じたらそれ以上は話したいと思わないです。
ですが、Kさんとは向き合っている時に緊張感が走っているのにも関わらず、彼女に対する嫌悪感とか不信感は感じなかったことと、むしろ、『信じてみたい』という気持ちもあるのだということに気づきました。
そして何よりも、そもそも彼女と向き合っていた理由は、私が自分が取り組んでいることでの解決策を求めていたのが理由であり、どうにかして現状を変える必要があるのだという事実です。
このことを確認したあとは、すっと胸のつかえが降りたように感じて、同時に
「私は何を怖がっていたんだろう?」
という疑問を自分に投げかけました。
あなたが守りたいものを見つめよう
人が素直になれないとき、そこには怖れがあります。
何を怖れているのでしょうか?
それは、なかなか認めることが難しいし、自分でも気づいていないことがほとんどなのですが
自分という存在の価値がなくなること
これが怖れの根本にあります。
相手の言うことを聞き入れることで、あるいはその時の自分の悩みや課題を相談することで、もしかしたら自分の価値が目減りしてしまうのではないか?
言葉にすると、こんな感じが奥底にあるように思うのです。
そして、とっても矛盾するのですが、本当は助けてほしい気持ちもあるのに、それとは反対の言動をしてしまう自分がいます。
そして、この根本原因は、自分の価値というものが揺らいでいたり、または人に心を開いて相手の意見を聞き入れることは『自分の価値を失うこと』という思い込みがあることだったりします。
自分の価値は、人の意見を聞いたり相手に心を開いたりすることとは、本来関係ないところにある。
まず、このことを思い出す必要があります。
このような思い込みをもってしまった理由には恐らく、過去に親や周囲の大人に過干渉されていたり、あるいは、その逆であまり愛情をもらえていない寂しさから、自己主張をすることが自分の価値に気づいて認めさせること、という方程式を自分の中に作ってしまったのかもしれません。
あなたの価値は、誰にも奪われないし、誰かに反発したり主張したりしなくても、いつも変わらずそこにある。
そのことに気づくことが大切になります。
まとめ
私の冒頭でのKさんとの対話は結局、日を改めたときには素直な自分で向き合うことができ、現在では信頼して助けて頂く関係を築けています😊
何より、そうやって私から心を開いた結果、彼女もご自身の体験を話してくださったり、暖かくも強い言葉やサポートをたくさん頂けて、早くも私たちの間には絆のようなものが生まれ始めています。
素直な自分で相手と向き合うことができると、結果相手の方からもたくさんの良いもの(エネルギーや優しさ、言葉、有益な情報など)が流れてきてとても良くしてもらえることがほとんどです。
それは当然で、相手も人間だから、です😉
今日は、素直になれない時にぜひ、自分に聞いてみてほしいこととして書いてみました。
「本当はどうしたいの?」
「怖れているものは何?」
これらの質問に怖れを手放して答える時、あなたはひとつ、余計なものを手放した開放感を味わうことでしょう。
そして、1つ追加しておくことは、もちろん、信頼して素直になる相手は選ぶことは大切!だということです。
ただしそれも、あなたが素直に生きていれば、自然とあなたの内側の純粋さに呼応した人と出会っていくことになるので、あまり心配はいらないのですが😊
私も現在出会う人は、自分が人を信じられず生きていた時とはまったく違うタイプの人たちで、まったく違う次元の関係を築けている感覚があるし、その出会いを引き起こす展開もどんどん早まっている、そんな気がしています。