先日、ポジティブ心理カウンセラー協会による、「マインドフルネスカウンセリング」の講座を2日間にわたって受講いたしました。
以前受講した「コーチング心理学」で教えて頂いたときと同じ先生によるものでした。
まる2日間にわたって、すべてオンラインで受講しましたが、なかなか興味深い内容も含まれており、限られた時間の中でロールプレイなどのワークもかなり行うので、自分なりのまとめが必要だと思っています。
この記事では、マインドフルネスとコーチングの関連性と、相乗効果について自分なりに理解したことを書いてみようと思います☆
コーチングは未来、マインドフルネスは現在
私のホームページのコンテンツとしても書いている内容ですが、コーチングとカウンセリングは、焦点をあてる時間が主な違いです。
カウンセリングが、クライアントの過去からの葛藤や問題となっている心のパターンをその原因をさかのぼって見ていくことによって、癒しが起こるのがカウンセリングやヒーリングだとしたら、コーチングは焦点を未来に当てていきます。
未来はどうなっていたいのか。
どんな自分で何を達成し、どんなふうに感じていたいのか。
未来をまず決めて、そこから逆算して今やるべきことを明確にしていきます。
この考え方は、作家の本田健さんからも影響を受け、未来に向けた希望をまず確保するという点で、私はとても好きです。
カウンセリングは大学で少し学びましたが、過去を振り返ることに多くの時間を割くという点で、私の場合はあまりワクワクしません。
もちろん、過去を見て癒し、手放す必要がある感情や観念を開放するということも必要だったりします。
でも、それだけだとやっぱり憂鬱になることの方が大きいです。
私も過去、うまくいかなかったことだらけですので(笑)。
そしてマインドフルネスは、その過去と未来の間、「いま」に意識を向けます。
過去も未来も、結局は頭の中に存在するだけで、今ここにあるものではありません。それらの過ぎ去った、あるいはまだ起きていないことに意識を取られてしまうと、今目の前にある貴重な瞬間をしっかりと生きていないことになってしまいます。
すべては今を受け入れるところから、始まるのです。
過去がつらくても、未来が不安でも。
今ここに存在していることだけに意識を向けると、湧いてくるのは感謝ではないでしょうか。
マインドフルネスを深めることにより、感謝の気持ちを素直にもてるようになったことも、最近気づいたことです。
マインドフルネスは今を楽しむあり方
今を楽しむ、というとちょっぴり刹那的に聞こえてしまうかもしれませんが、決してそうではありません。
なぜなら投げやりとかあきらめ、とは似てるようで違う、究極に幸せに近づけるあり方がマインドフルネスだと私は思うからです。
それはたとえば、未来はどうなるかわからないけど、今与えられているものに感謝できる状態。
ご飯が美味しいこと。
温かいお風呂に入ることができて、お布団にくるまって眠れること。
家族や友人がいてくれること。
それ以外にもたくさん、「今あるもの」で感謝できることはあるはずです。
それらに感謝する気持ち、これこそが言い換えれば豊かである、という状態なのです。
そしてこの、今豊かであること、今幸せを感じられることができなければ、過去がどれほど素晴らしいものであっても、未来がどんなに約束されていても、真の意味で幸せとは言えないのではないでしょうか。
また、逆に言えば、過去が悲惨だったとしても、そして未来に約束されたものが何もなくても、今幸せを感じられるあり方が、新しい未来を引き寄せ、過去を手放せるようになるのだと思います。
まとめ
私は以前、今の現実がつらいから、つまらないから、一生懸命未来に目標を立てていました。
資格をとる、痩せる、どこに勤める、などなど・・・・。
そうやって必死に、今の現実を意味があるものにしようとしていたのだと今は思います。
ですが、今は思います。
何かを達成しないと幸せになれない、と思っていたのだとしたら、それは未来という架空のもののために、「今」というすでに価値がある時間を犠牲にしてしまっていたのだと。
マインドフルネスは現在の自分を受け入れるところから始まります。
そして、すべての判断を手放すことも、大切なステップです。
ただある、ここにいる。それだけで有難い。
それを感じられて初めて、未来にほんとうの希望をもつことができるのです。
未来志向のコーチングサービスをご提供するにあたり、「いま」というすでに価値があるものをしっかり受け止める大切さをお伝えしたいと思いました。