ロジカルシンキングのすすめ

普段から私は、感じることの大切さについて発信することが多いので、感覚でものごとを解釈しているように思われるかもしれませんが、結構理屈っぽかったりもします(笑)。

そして、感覚と理屈というのは、自分の人生を決めていくときも、また世の中のことを理解していくときも、両方がうまく補完し合って機能することで、自分自身や周囲との軋轢(あつれき)や葛藤も少なくてバランスの取れたやり方や生き方ができるのではないかと思っています。

この時に、ものごとを順序立てて筋道をつくり、合理的で納得のいく理屈で説明を可能にするのがロジカルシンキング(Logical Thinking)です。

Logicalという英語は、論理や思考を表すLogic(ロジック)からきています。

そして、このロジックには、だいたいの枠組みがあって、そこにそれぞれのケースを当てはめていくことで、ものごとを客観的に検証する道筋が出来上がります。

例えば・・・

今はそれほど多く存在しないと思うのですが、職場での女性によるお茶汲みについて

感情論だけだと、やらされる女性の多くは、女性だけが本来の業務に付随してお茶汲みをするということに、本能的な違和感を覚えると思います。

そして、古い体質というか価値観をもつ男性にとっても、感情的にはそうあるべきとして疑問に思うことがなかったために、それ以外の選択肢ってまったく見えていない人も昔は多くいました。

そこで、女性側の立場から、ここにロジック=理屈を乗せていくと、こんなふうになります。

提議:お茶汲みを女性だけがするのは合理的ではない

として、まず問題喚起をして

それに対してその理由をできるだけ客観的に挙げていきます。

  • お茶汲みが仕事内容としては明確に定義されていないし、評価にもならない
  • 女性だけがやるとした場合、状況によっては手が離せない時であっても仕事を中断してやることになり、効率が落ちる
  • 女性がやった方が良いという考え方は時代錯誤
  • 女性社員のモチベーション低下につながる

などなど。

そして次に必ず、今度はそれに対する反対の立場でものごとを見てみるのです。

つまり、この場合には、「お茶汲みは女性がやった方がいい」と主張する人の立場で上の主張を見てみて、再度検証してみます。

  • 営業などの売り上げに繋がる仕事を男性社員が担っているしくみでは、補佐的な仕事を担うのが女性であり、そこにお茶汲みが入るのは当然という考え方がある
  • たとえ男性の手が空いていても、男性にお茶出を出された場合相手が戸惑うし、不快に感じるかもしれない
  • 上司はともかく、お客様に対してはせめて、それくらいのおもてなしをするべきである。

ここで、相手の立場に立った主張をしっかり出すことで、それに対する反論の根拠もしっかり見えてきます。

上の反論の立場で言うなら、そのどれもが「今の時代はそうではない価値観」というものが若い人を中心に浸透していて、世代によっては、こういった価値観はむしろナンセンスで時代錯誤に感じることが多い、となります。

またここで、では女性のお茶汲みでない解決方法は何か?についても、会議室に無料自販機や小型のペットボトルの水を設置するなど、昔では存在しなかった選択肢が現在は可能で、外資系企業などではよく採用されています。

こんなふうにして、状況やものごとを客観的に冷静に整理して分析してみることをロジカルシンキングというのですが、これをやることによって何が得られるかというと・・・

凝り固まった視点や価値観に気づく

ということが起きてきます。

上手くいくのは「感覚が先で、ロジックが後!」

こんなふうにして、ロジカル(論理的)に考える癖をつけることは、視点を柔軟にして、状況やものごとを客観的に見る力を養うことにつながります

そしてこれは、直感とか自分にとっての大切な価値観を大切にしながらも、常に柔軟で客観的な視点をもち、筋道をたてて論理的にまとめることで、根拠のないふわふわとしたものではなく、より確信の伴う決断や行動に繋げることができるのです。

この両輪を上手に使うコツは、言葉や理屈にならない直感や感覚が先にきて優先すると言うこと

これは、理屈を先にして考えた時に、心のワクワクが伴っていないことが起きがちなのに対して、まず先に心のワクワクを優先して後から理屈や根拠を当てはめて納得するということ。

この時に、これまで外側の情報や知識から、一つの正解を探すことでしかものごとを考えてこなかった人は、違和感を感じて戸惑うかもしれません。

でも、先ほどの説明の通り、本来ロジックというのはどんな推論に対しても当てはめることができる枠組みなのです。

逆にいうと、だからこそ、ロジック(理屈)だけで決定を下すのは危険とも言えるのです。

ロジックでは正しい道筋を示すことができても、それがあなたにとって正解なのか?はロジックだけではわからないところだからです。

そこで決定打として必ず必要になるのが、感覚でもしっくりくるということなんです。

これをよく私は、お腹で感じて決めること、とも言います。

最初に湧いてきた言葉では説明できない感覚を、後から言葉と理論で筋道を立て、整理する。必要な情報も集めて、それをバックアップするものをそろえて納得します。

そして、最後にもう一度、それが自分の感覚としてしっくりきていることを確認して、自分のものとして選択する。

このプロセスを踏むことができると、自分の決定に迷うことはなくなります。

まとめ

以前の私は、まずは情報収集をして比較検討をしてから、最終的な決定を下していました。

そして、ものすごく迷うのがつねでした。

もちろん、そうやって進むことも、状況によってはあったりします。

でも、最近は多くの事柄について、特に自分自身にとって大切な決定は、感覚が先に来て、ロジックは後から、というように進めることがほとんどで、これで失敗することってない!と今は確信しています😉

その方がスムーズで上手くいくし、決断も早いのです。

もちろん、その過程では偶然見るものや耳にするもの、出会う人による「最初のインスピレーションを後押しする根拠」もやってきたりします😊

そして、このようなシンクロによる後押しを感じられる自分でいることも、もちろん前提となります😉

最近、このように決定したこととしては、2020年に自分の事業をオンラインベースで始めることを決めたことと、当初予定していなかった英語学習に関するコーチングもやってみようと決めたことがあります。

当初オンラインベースではなく、オフラインでの起業を考えていたのですが・・・今思うとなんとなくしっくりきていませんでした。ちょうどそのタイミングで世界の状況が急に変わったことをきっかけに、自然にオンラインという方向で内容も当初考えていたものから大きく変更したのですが、「もともとオフラインで場所を借りて事業をやることになんとなく違和感があった」・・・ということにこの時初めて気づきました。

結果的には当初の感覚を状況が後押しする形で、そのためのロジックも後からついてきた感じです。

また、英語学習コーチングについても、英語に関するビジネスをやることについては頭のロジックではずっとなんとなく抵抗していたのですが、やってみるのもありかな?と思う直感が湧いてきたのです。それは、ライフコーチングをやってみて「これなら英語でもできるかも」と感覚的に思ったことがきっかけです。

その後、ライフコーチングと英語学習コーチングという二本立てでやることのメリットというのも後からロジックとして成り立ち、自分自身が納得する形でやれています🥰

だから、直感もインスピレーションも、やはり実際に行動してみて体験したことから湧いてくる、ということも重要なこととして追加しておきますね!

そして、これはいつも言っていることですが、あなたにとっての正解はあなたの直感や感覚が教えてくれます。それを自分でも納得したり、人に説明したりするときに、ロジカルシンキングはとても役立つと思います🙌




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