なんでも真剣に取り組むこと!
学校や職場などで、そんなふうに教育され、実際に正しいと思って実践している人は多いと思います。
で、私は過去に時々(もしかしたら今も稀に)、
「もっと真剣に考えてよ!」と、言われてしまうことがありました💧
まぁ、私も過去にはたしかに、ものごとや人に対して誠意をもって向き合えていない時がありましたので、そのように怒られてしまっても仕方なかった部分もあるのですが・・・
ただ、最近の私は、ことの優先順位を自分の中で明確にした上で、重要と認識できていることについては至極真剣に、誠意をもって向き合っているのですが、それが伝わらない相手というのが時々いるのですね。
ここで質問です。
真剣に向き合うことと、深刻に悩むこと。
この2つは似ているけれどかなり違うということ、わかりますか?
外国と日本の文化で比較するとわかりやすいのですが、以前外国人の同僚がこんなことを言っていました。
「日本の会社では、オフィスがシーン!としていて誰もしゃべったりしていないこと、あるよね。私語は禁止!みたいな。でも、自分の国(たしかアメリカ)では、仕事中でも普通に、昨日見た映画の話とか、ちょっとしたおしゃべりするし、そうやって同僚とコミュニケーション取るのはむしろいいことなんだよね。」
と、言ったあとで
「だけど、仕事のパフォーマンスはそれとは別だし、やるべきことの結果で評価される点では日本より厳しいよ。日本では、マジメにやる<姿勢>が問われるけど、それでパフォーマンス上がっているのかは疑問だよ。」
という、とても率直なコメントを直接聞いたことがあります。
で、たとえば私に、真剣じゃないでしょ?!みたいなことを言ってくる人というのは、
真剣=緊張感をもって、しかめっつらをし、ずーーーーっとそのことについて思い悩み、考え続ける
みたいな態度であるという、刷り込みと思い込みを強くもっているように思えることが多いのです。
たしかに、日本の伝統的な美しい作法とか、武道の世界での精神論などでは、真剣にやるときにニヤニヤしたり、冗談を言うなどというのはご法度!という価値観があるのは認めます。
また、その点で私はよく、醸し出す雰囲気とか態度が「日本的ではなくて、海外仕様」と言われたりしますので、文化的な部分も大きいのは事実です。
その上で、です。
深刻になりすぎることで失うものは大きいのではないかと私は思いますが、いかがでしょうか?
いらない緊張感がもたらすものとは
「真剣に向き合う」と言う言葉、日本ではよく言われますし、とても聞こえはいいのですが、
その定義がもしかしたら先ほどのような、「深刻になって身も心もすり減らすことやその態度」が含まれるのだとしたら・・・
私は声を大にして
深刻にならないで!
と言いたいです😅
ここで、真剣に向き合うことと、緊張感はイコールかどうか、についてお話しすると
答えはNOです。
もちろん、ある程度の緊張感をもつ、ということが「集中」することという意味であればそれは重要なことです。
ですが、集中して真剣に、そして誠実に向き合う時こそ必要になってくるのが
リラックスして自分らしさを保てていること
だと私は考えています。
なぜリラックスして自分らしくあることが大切なのかというと、そのような、「余裕」こそが、本来のパフォーマンス(能力)を発揮させる状態をつくり、また、人とのコミュニケーションにおいてもスムーズで心地いいものになるからです。
もちろん、集中力だってリラックスしているからこそ、保てるのです。
よく、マインドフルネスの瞑想について、
「集中できないし、雑念が次々に出てきてしまうから、ちゃんと出来ていないと思う」
というコメントを頂くのですが、これこそがまさに
集中すること=気合を入れて緊張感をもった状態でないと実現しない
と多くの方が思い込んでいる証拠だな〜、と個人的には思うのです。
実際にマインドフルネスの練習を重ねていくと体感することですが、本当に集中できている状態というのは、体の感覚はもちろん、心の状態も、過度に緊張していません。
さてここで、緊張しすぎた状態でいると何が起こるか、について。
- 筋肉の硬直
- 心拍数の増幅
- ストレスホルモンの増幅による不眠やうつなどの症状
- 心身の緊張によって視野が狭まり、ネガティブ思考へ
- 集中力、直感力、判断力の低下
などなど・・・継続して続くと危険な状態にもなりかねないのです。
そして、人間心理として、自分が深刻になっているのに相手はそうでない、と思えてしまう場合、当然不満や怒りとなって爆発しかねないので、人間関係ももちろん、緊張した状態になってしまうわけです。
真剣だけどいつもリラックス!な人でいよう
真剣に向き合いながら、でもリラックスしている状態。それは、どんな状態かというと、
こうでなくてはダメ!という思考にはまりこんでいないので、柔軟に俯瞰的にものごとを見ることができるだけでなく、人の意見にも耳を傾ける余裕があるということ。
そしてもちろん、時には冗談を言ったり、自分にとって苦手なことは誰かに相談して任せたりなど、他者との関係やチームワークも断然良くなるということが起こります。
このような人で、でもやることはやるし仕事はできる人と長く接したことがあったり、そのような仲間と共に何かに取り組んだことがある人は、ここで私が言う
真剣だけどいつもリラックス!
の意味はお分かりいただけると思います。
でも、もしもあなたがそのような体験をしたことがなく、真剣であるには深刻であるべき、という思い込みでこれまできた場合には、ぜひ今日から考えてみてください。
深刻になりすぎていることで、自分も他人も疲れさせていないか。
深刻になりすぎることで、余計な緊張感と焦りを生み出して、不安感から必要のないことにまで考えや行動が及んでいないか。
深刻になりすぎることで、もともとはシンプルであった状況を複雑に、難しくしてしまっていないか。
まとめ
真剣な時ほど、キレキレのジョークを言ったり、みんなをリラックスさせようとする人に、私は憧れてきました。
外国の映画などではよくありますよね、めちゃくちゃ手に汗握るシーンでありながら、笑みとジョーク(時にはウィンクも)でひょうひょうとしている主人公とか。
正直、私も昔は深刻になりすぎる傾向があったので、なかなか真似できないと思っていたのですが・・・
最近は、たいていどんな時もつねにリラックスできている自分に気づくのです。
すると同時に、冒頭で書きましたように、ある種の人からはお叱りを受けたりもする(笑)。
そして思います。
「あ〜、ぜひマインドフルネスを実践してほしい!」と😉
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