私は若い頃、友達と約束をすることに不安を感じることが多かったのですが、皆さんはどうでしょうか?
その理由は、主に
体調や気分がその日になってみないとわからないから
というもの。
これに賛同するのはおそらく、女性に多いのではないかと思うのですが、その原因には女性ホルモンも大きな要因となります。
女性ホルモンというのは周期的なバイオリズムがあり、体調や気分に影響を及ぼしやすいため、このことから
世界の匠(たくみ)と定義づけられるような、芸術や食、工芸、あとは外科医などの医療分野でも・・・その分野のエキスパートに女性の割合が少ない理由には、女性特有の気分や体調のムラと、それが原因で起こる
パフォーマンスのムラ
とも言われたりします。
私も個人的にこれには納得していて、自分自身のことを思い起こしてみても、若い時は特に、かなりこの「ムラ」がある状態だったな〜!と思ったりするし、
また自分がたとえばサービスを受ける時などにも場合によっては男性を好むことがあるのですが・・・その理由がまさに
情緒面やパフォーマンスが安定していること
が理由だな!と思ったりもするのです。
なので、昔の私は、多くの分野で男性の方が評価や給与が高い現実に「女性蔑視!」と嫌悪感をあらわにしていたものなのですが、今は、自分自身のことや、女性の心と体のことを学んだ経験から言うと
必ずしも女性蔑視ではなく、ある部分では正当なのかも知れない
とも思うことがあります。
そしてもちろん、そのぶん今は、女性には女性特有のものが活かせて男性が太刀打ちできない分野も多くあるので、そちらの分野で女性がパワーを発揮すればいいこと、とも思うわけです。
で、話をドタキャンに戻すと・・・
このような女性ホルモン以外でもですね、もちろん男性でもドタキャンする人というのはいて、私が過去出会ってきたのは
ラテン系の人(笑)💦
でした。
これは、文字通りポルトガルやスペイン、イタリア出身の人だったと言う場合もあれば、日本人でも、要は
自分の感覚で瞬間を生きている人、自分に正直な人
と言い換えることもできる人たちです。
要は、たとえば、たしかにイタリアやスペインの人たちの感覚って、何ヶ月も前から人と約束するって、あまりしないんですよね。
これ、「日本人の習慣で驚いたこと」として、実際彼らはよく挙げてくるものだったりします。
彼らから言わせると、「1ヶ月先の状態なんてわからない」ということなんですよね・・・!!
私もイタリアにいたことがあるので、分かるのですが、「今の状態が1ヶ月先も同じように続いている前提」でいるのが日本人だとするとですね、
彼らにとってはその真逆、「1ヶ月先はいろいろなことが変わっている前提」なんです。
その最たるものが、自分自身の気持ちや感覚であって、「今行きたい!」と思ったからと言って、1ヶ月先も同じ気持ちでいるという保証はどこにもない、ということで、
そこに「約束だから自分を無理やり合わせる」ということ自体にも、意味を見出せないというか、ここは考え方とか文化の違いかな〜、と思います。
で、これについても、私は個人的に一理あると思うし、だからこそ!!
行きたい!とかやりたい!と思ったことは、「今やる!」ということが何よりの解決策だと思ったりもします(実際、ラテン人はすぐ行動に移します)。
これらの、女性ホルモンとか、その時の感覚や気持ち最優先で生きるラテン人とかの性質もあることを踏まえた上でですけれど
ドタキャン常習者には、「人(日本人)から信用されなくなる」というだけではない、失っているものがある可能性について、お話ししてみます。
ドタキャンにまつわる情緒不安要素とは
まずですね、ドタキャンがすべてダメ!!ということを言いたいわけではありません。
先ほど書きました通り、女性ホルモンとかラテン気質とか、私自身も大いにうなずける要因とうのはあるし、特に、日本人特有の常識や「〜ねばならない」思考に縛られて生きている場合には
ドタキャンしない方が危険
な場合もあるんです。
たとえば・・・私の古い友人の話ですが。
彼女は20代の頃、ある人と結婚を決めて準備していました。
結婚の準備も進んでいて、あとは招待状を出すだけ、というタイミングの時に電話がかかってきて
「結婚を辞めようと思う」という相談を受けたのです。
相談というか、もう気持ちはそうなっていたのだと思います。
私は相手の人に会ったことがないし、決めるのは彼女なので、たぶん何も言えなかった記憶なのですが、もちろん、彼女の懸念は「巻き込んできた人と、予定していることに対してのすべての損害」でした。
でも、一生がかかっている結婚で、そのことと自分の未来の幸せを天秤にかけた時に、この状況でドタキャンできないとしたら。。。。
その方が危険なわけです。これは、誰もが賛同することではないかと思います。
そうです、ドタキャンには普通は勇気が伴うし、それが大きなイベントであるほど、もしかしたら引き受けなければいけない損失やダメージというのはあるものですよね。
ただ、今回お話ししたいのは、このような本当に必要なドタキャンなのではなく、
ドタキャンが常習化していて、その原因がいつも「逃げる姿勢」である場合
のことなんです。
誰かとどこかに行く約束をしたにも関わらず、当日体調や気分が優れないからドタキャンする。
何か新しいことを始めようと思って、スクールなどに申し込みしたにも関わらず、いざやる直前になると「やらない理由」が次々に浮かんできて、あとからキャンセルする。
仕事で新しい任務の打診があり、その時点では「やってみよう」と思ったのにも関わらず、実際に職務に就く日が近づくにつれて気持ちが後ろ向きになり、鬱っぽくなったりストレスに耐えられなくなって、最終的には「できません」と言わざるを得なくなる。
こんな経験をされた方、また周囲にこういう方っていませんか?
そして、これらのドタキャンというのは、ひとことで言うならすべて
自分をちゃんと生きていないから起こる、情緒不安によるもの
が多いということです。
それは、たとえ体調であっても、気分であっても、家族の事情であっても、何かとんでもない事件が起こる、であってもなんです。
繰り返しますが、今話しているのは、このようなドタキャンが割と頻繁にある場合のことです。
そして、ここでいう情緒不安要素というのはズバリ
自分が本当はどうしたいのかわからない
ということ。ここから・・・
↓
本当にやりたいのかがわからないために、日に日に恐怖心や不安の方が大きくなってしまう
↓
ついに、恐怖心や不安に体や心が反応し、またそれに呼応するように周辺の状況も、「やらなくていい」と思えるようなあらゆる障害となる事件が起こり始める
ということが起きているんです。
そして、これを繰り返しているほど、ますます自分のことがわからなくなるだけでなく、人に迷惑をかけてしまった罪悪感や自己不信感も増えていくので、その結果・・・
何をするにも自信がないし、やめたくなってしまう
という状況にどんどん進んでしまうことになります。
ドタキャン癖をストップさせるためのコツ
もちろん、体調や気分などはどうしようもない時もあるし、それは、そこで発生するインパクト(関わっている人や状況に与える影響)の大きさを考慮して、判断するしかないこともあります。
ですが、上記に書いたようなケースって、場合によっては多大なインパクトを与えてしまい、周囲への迷惑だけでなく、そのたった1回のことで
あなたという人がよくわからない=安心して約束できない
という印象を他者や周囲に与えてしまいかねないのです。
私は個人的に、それがいちばんの損失かな、と思います。
では、体調も気分も含めたドタキャン癖は、どうしたらなくなるのでしょう?
ここにいくつかヒントを書いてみますので、参考にされてみてください↓
- 何かに誘われて、どうしたいか?がわからないときは、すぐに返事をせず、1日だけ考えてみるようにする
- 行きます」「やります」の返事をするときは、明るい気持ちでワクワクしている状態でいるのがベスト。そうでない場合には、何がひっかかっているのか?ちゃんと見極める。
- 不安なことや心配なことは、きちんと言葉にして整理し、相手に伝え確認する。
- 日頃から気分や体調を安定させるための習慣を身につける(運動や瞑想など)。その上で「やると決めたこと」は、何より自分との約束と理解し、なぜやるのか?なぜそう決めたのか?自分の中で明確にしておく。
- 体調、気分、家族、お金、時間、その他etc. をやらない言い訳にしないと決める。
こんな感じでしょうか。いかがでしょう、難しく感じますか?!
最初の1日だけ考える、というのは、「1日だけ」というのがポイントになります。なぜなら人の脳は、時間が経つほど面倒くさくなり、現状維持を選択したくなるので、やらない方向に向かいやすくなるからです。
もしも、難しく感じる方は、ぜひ、メッセージでもコメントでもくださいね!
体調や気分はもちろんどうしようもない時もありますし、先ほどの結婚を辞めた友人のように、ドタキャンしないと人生が取り返しのつかない時もあります。
ですが、それも相応の学びや損失を被っているのは事実なのです。
怖いのは、自分でも気づかないうちに小さなドタキャンが常習化していて、何も学んでいないだけでなく、大切な人の信頼や、何よりあなた自身にとっての素晴らしい人生のチャンスを逃しているかも知れないということ。
私も昔はドタキャン常習者でしたが・・・・
今はほぼしない人になりました😊🌹