自己肯定感は、高めるよりも『取り戻す』もの

皆さんは、何か良くないことが起きて、その責任の一端はあなたにもある場合、

1. 申し訳ないことをしたなと、素直に認め、それを相手に伝える

ことはできますか?

また、素直に自分の非を認めることはしつつも、

2. 過ぎたことや、しかたのなかったことに必要以上に心を砕かず、前を向く

ということについては、どうでしょうか?できているでしょうか?

実は、上の2つの事柄を同時にできるという心の状態が、健全な自分との関係を保てているということであり、いわゆる自己肯定感が土台となっています。

そして、一見、自信満々に見える人であっても、たとえば上の1番(素直に自分の非を認め、相手にも伝える)ができていない人である場合、2番の「前を向く」ということがポーズとしてはできているように見えたとしても、、、

自分の非を認めることができない(怖い)心の状態で逃げているいるだけ

という場合も多くあります。

こういう人は、どんなに強気でポジティブに見えているとしても、本当の意味で心が健全とは言えません

そして、心の健全さと密接な関係がある、自分を肯定しているかどうか?ということにおいても、

自己肯定感を「自己完結感」、つまり、何をしてもどんな状況でも自分は無敵で完璧と思い込もうとする一種の陶酔状態

のような勘違いをしている人も多く、このような場合、他人との人間関係はもちろんのこと、自分自身とも本当の意味で健全な関係が築けていないことが多いのです。

ホンモノの自己肯定感をもつ人は、「ダメな自分」との関係が良好!

では、「ほんとうに自己肯定感が高い状態」とはどういう心の状態かというと・・・

ひとことで言うなら、

「ダメな自分」とちゃんと向き合えていて、受け入れられている

状態です。

たとえば、何か仕事で失敗をしてしまって誰かに迷惑がかかってしまった場合。

「もっとこうすべきだった。」という事実や反省点は素直に認めて、関わった人にもちゃんとそれを伝えることができるということは、ダメな自分であってもちゃんと受け入れているからなんですね。

これが逆に、ダメな自分は見たくないし、受け入れられていない=愛せていない状態の場合

反応としては過剰に自責となって卑屈な態度を取るか、または開き直って非を認めない、あるいはそれがエスカレートして他責となり、逆ギレするか、のパターンになります。

あるいは、先ほどの「自己完結感」で、自分サイコー❣️みたいな自己陶酔にひたって心地良くなろうとする人もいますが・・・これが他者から見たら一番意味不明に映るし、ホンモノの自己肯定とは違います。

これらの理由はすべて一緒で、「ダメな自分を見たくないし、向き合うのが怖いから」

ダメな自分を徹底的に否定してしまう自分がいるから、向き合えない。

だから、非を認められなかったり、他人を責めたりしてしまう、あるいは現実をしっかり見られない、ということが起こるんですね。

そしてこれは、自分を責めているのと本質は同じでもあるわけです。

こういう状態だと、本当の意味で経験を学びに変える=失敗を乗り越える、ということもできないため、一見何も気にしていないように見えても、ひとつひとつの失敗は、非を認められなかったことも含めて、その人の「自己否定」にカウントされていってしまいます

その反対に、健全な自己肯定感を保てている人というのは、「ダメな自分」こそしっかり向き合って離れないし見捨てないつまり、ちゃんと自分の一部として受け止めて愛してあげているので、上記のような態度を取る必要がないのです。

だから、健全な自己肯定感というのは、「高める」ものというよりも、「ダメな自分」との関係で決まるものと言えるわけです。

健全な自己肯定感を保てている人は、どんな時も自分を見捨てることはしないため、それはまるで成績の悪い子供をまるごと愛する親のように、

失敗は認めて謝罪することができるし、でも、それをするからと言って決して卑屈にはならない

というあり方につながります。

まとめ

心が健康かどうか、ということには、自分との関係が良好かどうか?というのが大きな影響を及ぼします。

そして、自己肯定感というのはがんばって高めるというものではなく、自分との関係が良好な証(あかし)のようなもの。

自分との関係が良好であるならば、ダメな自分であっても愛して受け入れているということなので、冒頭の1番と2番で言うならば、

自分の非を認めて必要な時は相手に謝罪することも、また、非は認めながらも必要以上に落ち込むことなく前を向けるということも、自然にできるはずです。

そして、これらができることで、たとえ失敗をしたとしても、そこから学ぶことに意識を向けて前を向いて進むことができる。

これが、本当の意味での「乗り越える力」=心の回復力でもあり、ポジティブなあり方にも通じるものになります。

前を向いているように見えても自分の非を素直に認められない場合や、非を認めても自分や誰かを責め続けて未来に視点を移せない場合。

あなたの自己肯定感は傷ついている可能性があるということ。

なぜなら自己肯定感とは、特別な自分によって成り立つものではなく、「ダメな自分」との関係をしっかり修復することによって『取り戻すもの』だから✨

どんな自分にも『YES(そこにいていいよ)』と言ってあげられる。

そんな自分でいられるように、今日もまずは自分と一緒にいるようにしてみてくださいね🥰

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