
私は英語の生徒さんたちによく、「頑張って」ではなく「楽しんで!」という言葉で励まします。
それは、同じ行動を起こしていても、必死に「頑張らなきゃ・・・!」となっているのと、「この成長の機会を楽しもう!」という気持ちでいるのとでは、心のあり方がまったく違うからです。
「頑張らなきゃ・・・」というのはつまり、「このままではダメ」という焦りや不足が前提となって不安ベースな心の状態なのですが、この状態がずっと続くと必ず苦しくなってきます。
ただ、このような焦りや不安ベースであっても、それが大きな原動力となって行動を起こすことにつながることもたくさんありますね。
皆さんもそのような焦りや不安から追い込まれて行動を起こしたことって、誰でも一度はあるのではないでしょうか?
実は私自身、これまでの人生で何度もそうやって大きな変化を起こしてきました。
高校受験に失敗した時は、「このままでは終われない」という悔しさから猛勉強して第一志望の大学に進学しましたし、
バブルが弾けて氷河期時代に突入した年に就職した会社では未来が見えず、「ここから抜け出す!」と決めたことで、オーストラリアへのワーキングホリデーを決行しました。
会社員を辞めてイタリアに渡ったときも、「このままの人生は嫌だ」という強い気持ちがあったからこそ、いったんすべてを手放して自分と向き合うための選択がイタリア行きだったのです。
そして、イタリアから帰国してしばらく続いた派遣社員と副業でヨガやマインドフルネス、英語を教えることの両立状態からなかなか振り切れない自分に嫌気がさしていた頃、コロナがきっかけで半ば強制的に起業しています。
そうなんです。自分の人生を振り返ると、私はいつも「危機感」や「不安」をエネルギーにして人生を変えてきたんです。
そして実際人生は動いてきているので、焦りや不安、「このままは嫌!」という強い違和感によって突き動かされることは実際とても有効であることも多いと思います。
なぜなら私のようにそのように追い込まれない限り、私たちの脳や潜在意識は「現状維持」を選択し続けてしまうからなんですね。
イタリアで感じた「のんびり感と満たされ感」の正体
私がイタリアへ渡ったのは、当時、仕事も人間関係も、いろいろなことが上手くいかなくて、自分の人生を生きているように感じられなくなっていた中、たまたま旅行で訪れたイタリアで「ここに住みたい」と感じたことが始まりでした。
今思うと、私はちゃんとその時の自分に「必要なこと」がわかっていたんだと思います。
10日ほどのイタリア旅行から帰国後、1年間の準備期間を経て1年のビザをとってイタリアへ渡りました。特に目的はありません。
ただ、人生の時間を取り戻すことが必要なことはわかっていて、その場所としてイタリアを選んだ。
今はそんなふうに当時の自分の決断を理解していて、それを決めて実行した自分に感謝しています。
そして、1年間はすべての「〜ねばならない」から解放され、心のままに、感じるままに過ごすと決めていたのですが、その結果私の心と体はゆるんでスペースができ、「自分を生きる」ための準備を整えることができたように思います。
イタリアという環境と空気感は、まさに、「ゆるむ」ために最適だった、と振り返っても思います。
なぜイタリアで私は緩んでリラックスできたのか。文化の違い、イタリア人の考え方など、いろいろな要素はあるし、それらはもしかしたら他の国でも、あるいは日本国内にいても得られたものだったかもしれません。
ただ、今になってひとつ気づくことがあります。
それは、「何が起きてもなんとなるし人生は楽しめる」という、イタリア人たちとイタリアという国の空気感から感じ取った「安心感」こそが、当時の私が求めていたことだったように思うのです。
当時のイタリアは経済的に停滞していて長く、移民問題含め様々な問題がいろいろ存在していました。いろいろなことが国として上手くいっているのはむしろ、比較するなら日本の方だったと思います。
でも、そのような中でもイタリア人と彼らが作り出す環境としての空気感は、「なんとかなるし、大丈夫」という、そんな安心感を根付かせてくれるものだったんですね。
繰り返しますが、それはイタリアがいろいろ国としても、国民としても優れているから、とか上手くいっているから、というのではありません。
ただ、どのような状況の中にあっても、「だいじょうぶ。人生は素晴らしい!」そんな感覚を思い出す時間であったこと。それを思い出させてくれたイタリアでの時間と、彼らが教えてくれたものに今、私はとても感謝しています。
そして今、その安心感こそが多くの日本人が求めているものであり、もしかしたら感じられていないものなのではないか、とも思うのです。
イタリアへ渡る前の私がそうであったように。
サバイバルモードをオフにすると起こること
脳科学では、危険や不安を感じると脳の扁桃体が活性化し、生き延びるための戦闘モードに切り替わると言われています。
これが脳の「サバイバルモード」。
それは本来生存のために必要な機能で、動物で言うなら危険を前にして緊張状態が続いている状態。
そして今、多くの人がこのサバイバルモードをオンにした神経状態で生きているのではないでしょうか?
物価高、経済不安、時代や社会の変化スピードが増していることと、そこから感じる先行き不安。これに加えて世界情勢の不安と影響など・・・。
イタリアから帰国して10年、私も気づいたらまた、以前ほどではないにしてもこのサバイバルモードが強くなっていることに最近気づきました。
先日出会った、あるビジネスコンサルの方から
「まずはリラックスして、自分を安心させてください」
と、言われてしまったのです。
これってまさに、私がマインドフルネスや英語のクライアント様たちに、よくかけて差し上げる言葉でもあります😅
自分が緊張モードが強くなっていることを指摘されて初めて、人生に変化を起こしたい時には「サバイバルモードをオンにする」という若い頃からの癖がまた発動してしまっていたことにも気づく瞬間でした。
そして同時に、「もうそのサバイバルモードはオフにしてもよくない?」と自分に問いかけている自分にも気づいて。サバイバルモードとは反対の「安心モード」ではダメって誰が決めたの?と自分に尋ねたくなるくらい、私の中には
安心したらダメ
安心したらサボる自分がいる
もう時間を無駄にしたくない
そんな心の声の存在にも気づいたんです。
たしかに若い頃は、サバイバルモードがなかったらのんびりしてしまって、何も努力しない自分がいたのかもしれません。
最初にお伝えしたように、サバイバルモードがあったからこそ、実現してきたこともたくさんあります。
でも今は・・・
「お疲れ様。もう十分頑張ってきたよね。でもこれからは安心して大丈夫。それでもやりたい自分、頑張りたい自分がいたら、ちゃんと行動できると思うよ😘」
そう自分に言ってあげたい私がいました。
そして実際、それを自分に伝えてから今数週間ですが・・・明らかに内側が変わった感覚がしています。
穏やかな呼吸はヨガとマインドフルネスで練習してきて長いですが、その呼吸とも連動して
「私は何があってもだいじょうぶ」という感覚に加えて、今まで頑張ってきた自分、今すでにあるものにより意識が向けられるようになっていると感じます。
最高の人生が生まれるのは、日々の安心感
朝の瞑想やお散歩の時間。
音楽を聴きながらサイクリングする時間。
カフェでのコーヒータイム。
食べたいものを自分で作って頂く幸せ。
そんな「小さな幸せ時間」は、イタリアにいた頃に感じた「なんでもない毎日こそが素敵で幸せ」という気づきから私の生き方やあり方を大きく変えたものであり、出発点でもあります。
この時間が今ももてているからこそ、仕事のアイディアが浮かんできたり、やるべきことに取り組む作業スピードが上がったりします。
これからやりたいこと、行きたい場所、会いたい人を心に思い浮かべることができるエネルギーの源でもあるし、いろいろな可能性を見て「なんでもできる!」という感覚にもさせてくれます。
人と程よい距離感でお互いの心地よさを守りながら良い関係を築けるようになったことも、自分の中にこそ「幸せの種」があることに気づけたからだと思っています。
まとめ
今日は、脳の神経の話でもある「サバイバルモード」と「安心モード」について書いてみました。
この内容は、もう少し脳科学的な視点も入れてYoutubeでも動画を作る予定ですので、よかったらチャンネルにもお越しください✨
さて、皆さんはいま、サバイバルモードと安心モード、どちらが優位だと感じますか?
私の人生もそうだったように、サバイバルモードが完全になくなることが良いわけではありません。これがあるから、私たちは重たい腰を上げて行動を起こすことも多いのです。
でも、そうであっても大切なこと。
それは、「私は何があっても大丈夫だし、むしろ楽しめちゃう!」と思えるくらいの余裕をもつことです。
そのためには、日々の日常の中での小さな「安心できる時間」「心と体が喜ぶ時間」がとても重要となります。
そして、「自分を理解する」ための自己対話を繰り返すこと。
なぜなら安心感の土台は、あなたが自分をちゃんと理解していることでつくられるから。
私のように、若い頃など特に人生をサバイバルモードで進む人は、もしかしたら冒険好きな人かもしれません。
でも、人生にも季節があるし、見える景色によってギアチェンジは必要です。
これからの私は、サバイバルモードも安心モードも両方自在に楽しめる!そんな自分でいたいな、と思っています。
・・・というか、50代の今はやっぱり、「サバイバルモードはもう疲れるな💧」とも感じはじめているので😂
これからは「安心モード」をメインにして進むことを決めています!
起きていることに関わらず、いつも感じる安心感と楽しむ気持ち。
時々またイタリアでの時間を思い出しながら、夢を叶える旅を続けていきます🌈
共感いただける方はぜひ、ご一緒しましょう💖
「自分を生きるためのマインドフルネスとセルフコーチング サブスクプログラム」の詳細はこちら↓↓↓
