最近ヨガのポーズの中でも上級者向きで、腹筋などのコアがもともと弱かった私にはずっと難しかったハンドスタンド(サンスクリット語ポーズ名:アドムカ ブリクシャアーサナ)が出来るようになってきました。
さかのぼればそれこそヨガを始めたての13年ほど前、初めて支えられながらヘッドスタンド(シルシアーサナ)をやってみたときの感覚と言ったら・・・・忘れられないほどの恐怖心と、世界がひっくり返ったような新感覚。
目の前で先生が実演してくださった美しいシルシアーサナを見て以来、自分も出来るようになりたくて、当時の狭い1Kの部屋でヘッドスタンドを練習する日々が始まったのを思い出します。
当時の私にとってヘッドスタンドはもちろん、ハンドスタンドやアームスタンド(ピンチャマユラーサナ)という逆転(インバージョン)のポーズは「無理!!!」なポーズでした。
インバージョンで肝となるコア筋が弱く、肩関節も硬いなど、身体が出来ていなかったこともありますが、意識が拒絶をしていた感覚だったのをよく覚えています。
頭が下で足が上、この通常とは真逆の体勢に対して、まだ私の意識はあり得ないと認識していたので、その意識のブロックを外すには毎日練習することが必要となりました。
毎日練習すれば、身体も出来てきますが、意識が「あり得ない」から「アリ」に変わります。ここがまず変化しないと、たとえ身体の準備はできて物理的には可能であっても、出来るようにはなりません。
潜在意識に変化を起こす方法のひとつに、達成したいことに関係すること(練習、勉強、イメージングなど)を毎日の習慣にするというのがありますが、これはこのように、意識として「当たり前」と思っていないことを、アリだよね、全然普通!!!っていうところまで持って行くためなのです。
逆に言うと、場合によってはこの意識さえ「アリ」として受け入れてくれれば、能力的なことなどの準備が整っていなくても、本当に実現してしまうこともあるのです。
今日はこの、なかなか手ごわくコントロールしにくい、過去の記憶や習慣、思い込みがたくさん詰まった潜在意識をどのようにして変えることができるのか、について書いてみようと思います。
当たり前でラクなことが、潜在意識の大好物
先ほど、達成したいことに向けて練習や勉強を毎日の習慣にすることは潜在意識的にも良いと書きました。
ですが実はとても重要な注意事項があります。
練習や勉強が習慣になることで自然に上達する効果はありますが、逆に必死になりすぎてしまうと、意識はなかなか「アリ」を受け入れてくれませんので注意が必要です。
なぜなら、潜在意識は良くも悪くも「ラクにできること」しか受け入れないためです。
潜在意識というのは過去から、それこそ物心つくかつかないかの幼いころからのあなたの記憶や感覚、言われたこと、その結果信じてきたことなどが詰まっている、あなたという人の行動や思考パターンを決めるパソコンのOSのような役割を果たしています。
なので、パソコンのように省エネモードも得意ですし、これまでのパターンを繰り返し安全に行えるように見守ってくれている司令塔のような役割も担ってくれています。
そして、当然まったくやったことのないこと、データとして蓄積がないことに対してはキャパオーバーとなってフリーズしてしまったり、場合によっては完全拒絶でなかったことにしてしまう、パソコンでいうならコマンドまったく機能せず、みたいな事態に陥ったりもします。
もしも達成したいことがあなたにとってつらくて大変なことである場合、それをできると潜在意識に思わせるには、ちょっとしたトリックが必要だったりします。
そもそも嫌なことやつらいことをあなたという個性が本当に達成する必要があるのか?という別の問題はありますし、私はそういう意味では潜在意識はとても正直なので、やってもやってもうまく行かないものというのは、あなたにとって必要なものではないから、という視点で潜在意識に素直になってみる、というのも良いと思っています。
本来のあなたでないものを無理に頑張ることは身体にも心にも良くないことだからです。
ただ、潜在意識にはたくさんの「自分のものではない」ゴミのようなものも溜まっていきますので、そしてそれは年月が長いほどあなたの心身にこびりついて「あなたのもの」になってしまいますので、これらのゴミ(ブロックとも呼ばれますね)を取り除いていくことで、本来のあなたのほんとうの望みや感覚が鮮明になってくるわけです。
さて、この当たり前でラクであることが大好物な潜在意識ですが、今の自分には難しいと感じることだけれど実現したい夢や目標を、アリと思わせるにはどうしたらよいのでしょう?
楽しむこと!が潜在意識を味方につけるコツ
これまで絶対なし、と思っていたことを当たり前にやってのける人を目の当りにしたら、少し意識が変わったってことありませんか?
そしてそのような影響を与えてくれるのは、たいてい身近にいる友人だったりするのです。それも、今までのあなたと似たような思考や行動パターンをもつ友人ではなく、何か新しい自分として意識を向ける方向が変わったときに出会う、これまでには出会ったことのない友人が大きな影響力をもつことが多いのです。
それこそが、人間関係を変えることが潜在意識を変えることに繋がると言われる理由です。
そして、先ほどの「当たり前でラクなこと」というポイントをもって潜在意識に受け入れさせるためには、あなたがそれを楽しむ気持ちがとてもとても大切になります。
だから、そんな風に、あなたが達成したいことをラクラク、当たり前にできている人が身近にいることが最もあなたの意識そのものを変えるきっかけになりやすいのです。
なぜなら目の前にその現実化した最たる存在がいるのですから。
英語が話せるようになりたかったら、英語を話す人と一緒にいる。
幸せなパートナーシップをもちたかったら、すでにそうなっている幸せな人と一緒にいる。
好きなことを仕事にして夢を実現したかったら、すでに実現している人と一緒に過ごす。
人間は他の動物や植物同様、環境に染まる生き物とも言われています。
今まで「できない」、「ナシ」だったことを「アリ」にするには、それを当たり前で当然にしている人の近くにあなた自身が行くこと。
その結果あなたの意識も同じようにそのことを「アリ」に変えること。
これが私がお勧めする最も効果的な方法です。
そしてもしも、そのような人が今のあなたの周りにはすぐに見つからない場合。
そのときはもう、ひとり妄想でいいので(笑)、なりきること、が最終手段となります。
今はインターネットで様々な情報がビジュアル的にもたくさん得られますよね。
オンラインで見つけた、こんな人みたいになりたい!と思える人をフォローする、観察してみるなどすることでも、その人の考え方や行動パターンを学んで吸収することは可能だと思います。
そして楽しむこと!!
まとめ
今回は何かを実現するときに必ず必要となる潜在意識に変化を起こすことについて書いてみました。
私には現在、今は実現していないけれど必ず現実化させたい夢があります。
それは、思えばずっと自分の中でかすかに声がしていた望むことだったにもかかわらず、長い間「そんなの無理!」とアタマで考えて否定し続けていたことでした。
これまで叶ってこなかったのは、この自分で否定し続けていたことが原因だと思っています。
この無理の枠を外して、アリにすること、そして当たり前で叶って当然、と感じられるようになるまでそのことを毎日イメージして、実際にそのように生きている人(あまり身近にはいないのですが・・・)を探してみようと思っています。